2013年05月08日

ホイールの基礎知識〜ホイールナットの役割と種類〜

ホイールナットの役割
ホイールナットとは、ホイールを車体に取り付け、固定する際に用いるナットのことです。
国産車の場合は、車体側にハブボルトと呼ばれるナットを締める為のボルトが付いており、そのボルト部分にホイールをはめ、その上からナットを締め付け、挟みこむことにより固定をします。
また、欧州車などの外車は国産車とは異なり、ナット側がボルト状になっており、車体側にそれを締め込むネジ穴が開いています。国産車とは逆といった感じですが、ホイールをナットにより締め付け、挟み込むという役割は同じです。

ホイールナットの種類
ホイールナットには、様々な形状、サイズのナットが存在し、車種やホイールの形状にあったナットを選ばないといけません。
@トヨタ、三菱純正ホイール専用ナット
Aホンダ純正ホイール専用ナット
B袋ナット
C貫通ナット
D外車ナット
Eロック(盗難防止用)ナット
形状で分けると以上が主なナットの種類になります。
新車購入時に付いてた、ホイールを留めているナット全てが純正専用ナットと呼ぶわけではありませんのでご注意を。

では、1つずつ特徴の説明を。
@トヨタ、三菱純正ホイール専用ナット
トヨタや三菱の一部車両などの純正アルミホイールに使用されているナットでホイールとの接点部分が平面になっているのが特徴です。

↓純正同等品の市販ナットの画像になりますので、実際の純正ナットとは微妙にデザインなどは異なります。↓


Aホンダ純正ホイール専用ナット
ホンダの純正ホイール(アルミ、スチール両方)にしようされているナットでホイールとの接点部分が球面状(丸みを帯びた形)になっています。

↓純正同等品の市販ナットの画像になりますので、実際の純正ナットとは微妙にデザインは異なります。↓


B袋ナット
ホイールとの接点部分がテーパー状(すり鉢状)になっており、テーパーナットとも呼ばれたりもします。
上で挙げた専用ナットが必要な純正ホイールなどを除くアルミホイールなどに多く用いられるナット形状です。



C貫通ナット
袋ナットと同じく、ホイールとの接点部分はテーパー状(すり鉢状)になっています。
ボルト部分を覆い隠してくれる袋ナットとは違い、両側に穴が開いており、名前の通りボルトがナットを貫通する形になります。
装着した見た目で比べれば、ボルト部分が隠れる袋ナットの方がカッコよく見えますが、ナット部分の上からセンターキャップを締めるタイプのアルミホイールやホイールキャップを取り付けることの多いスチールホイールでは袋ナットで取り付けた場合、ホイールより外にナットが飛び出してしまい、キャップが閉まらないということがあったりします。貫通ナットは、そういったホイールに対して用いられることが多いです。
もちろん、ホイールとの接点部分の形状は袋も貫通も同じですので、見た目やキャップが閉まる閉まらないなどを抜きで考えれば、どちらのナットでも取り付け自体は可能です。



D外車ナット
ナットの役割の部分でも説明しましたが、欧州車などの外車のナットは、ナット部分がボルト形状になっています。



Eロック(盗難防止用)ナット
ロックナットとは、タイヤ・ホイールを車両に装着状態からの盗難を防ぐ為に用いるナットです。
一般的に1箇所4〜6個必要なナットのうち、1個のナットの形状(レンチやソケットを入れる頭の部分)を特殊な形のナットにすることで、一般的な工具だけでは取り外しが出来ないようにして盗難を防止します。
(脱着の際は、ロックナット購入時に一緒に付属している、専用アダプターとタイヤレンチなどの一般的なタイヤ交換の工具と組み合わせて脱着を行います。)
そのロックナット専用アダプターを紛失してしまうと、いざという時にタイヤ交換が出来なくなってしまうので大切に保管しておきましょう。



ホイールナットはそのホイールの接点部分に合った形状のナットを使用する必要があり、もし間違った形状の
ナットで固定してしまった場合、ホイールとナットの接点部分が上手く合わず、走行中にナットが緩んできたり、最悪のケースで脱輪などの事故に繋がる危険性もありますので注意が必要です。

ネジ径×ピッチ、ナット径の違い
上で挙げた、ナットの形状の違い以外にも車種やメーカーにより、ナット(ボルト)のネジ径・ピッチ・ナット径の違いというものが存在します。
ネジ径×ピッチの違いはボルトの切り込みの違いを表しており、ナット径とは、ナットの頭部分(タイヤレンチやソケットなどの工具をはめる部分)の直径を表しており、一般的にメーカーごとにサイズが異なります。

ネジ径×ピッチ M12×1.25 ナット径 21・・・日産
ネジ径×ピッチ M12×1.5  ナット径 21・・・トヨタ、三菱、マツダ、ダイハツ
ネジ径×ピッチ M12×1.5  ナット径 19・・・ホンダ
ネジ径×ピッチ M12×1.25 ナット径 19・・・ スバル、スズキ

ナット径に関しては、ナットの工具をはめる部分のサイズが違うだけなので、ネジ径×ピッチさえ合っていればメーカー規定のサイズと違っていても取付自体は可能といえば可能です。(当然、そのナットにあった工具を準備しないといけませんが)
しかし、ネジ径×ピッチは間違えてはいけません。まず、間違ったネジ径×ピッチのナットを付けようとしても途中で引っ掛かってしまって締め込めません。この時点で気付けばまだいいですが、気付かずに工具などで無理やりそのまま締めつけたりしようとすると、ボルトのネジ山部分が削れてしまい、ボルトがダメになってしまいます。こうなってしまうとナットを取り外すのも一苦労ですし、取れてもボルトは新品交換が必要になります。
また、例えばワゴンR(スズキ)とAZワゴン(マツダ)、MRワゴン(スズキ)とモコ(スズキ)などといったベースはスズキ車だけど、他のメーカーから名前(エンブレムなど)を変えて販売されているといったOEM車(兄弟車)も存在しますので、そういった車はナット購入などはメーカーだけで判断すると間違ったナットを選んでしまう危険性がありますので要注意です。

ナットの正しい締め付け
夏タイヤ←→冬タイヤのはきかえなどをご自分でされる方も多いかと思われますが、正しいナットの締め付けは出来ていますでしょうか?
ナットの締め付けには、メーカーや車種により規定の締め付けトルクというものが存在します。
締め付けトルクが規定より弱いとナットの緩み、脱輪の危険性がありますし、逆に締め付けトルクが強すぎるとボルトの削れ、折損などの恐れがあります。
もちろん、規定のトルクで締め付けをする為には、正確にその数値での締め付けが出来るトルクレンチという専用工具が必要になります。
トルクレンチとは、締め付け前に締め付けしたいトルクの数値を設定し、その後そのレンチで締め込み、設定したトルク値に達した際にカチッと音がなることにより、作業者に設定したトルク値で締まりましたよと教えてくれる便利な工具です。これを使うことにより、緩すぎず締めすぎずな的確なトルクでの締め付けが可能になります。
カー用品店などでも安いもので2〜3千円台から販売していますので、毎回自分でタイヤ交換などされている方は1本購入しておくと便利かと思います。



では、自分の車はどれだけのトルクで締め付けすればいいのか?

トヨタ・ダイハツ・・・103N.m
日産・ホンダ・・・108N.m
スズキ・・・85N.m
スバル・・・80〜100N.m(軽90、普通車100ぐらいでよろしいかと)
三菱・・・98N.m
マツダ・・・88〜117N.m(間取って100ぐらいでよろしいかと)

一般的には、以上が国産車のメーカー別の推奨締め付けトルクによりますが、車種によっては例外もあります。
その車の取り扱い説明書に規定トルクが記載されていますのでそちらで確認いただいたら確実かと。

締め付けの正しい手順としては、

@ホイールを車体にはめる

A膝でホイールを押さえながら、手締め(ソケット)でナットを対角線状に締めていく。(しっかりとセンターを出す為に最初の2本は奥まで締め、ホイールを軽くゆるりながらセンターを合わせてやりましょう。)
※この時点で、引っ掛かって上手く奥まで締まらないなどナットやボルトに異常が感じられた場合は無理に締めこまず、作業を中断しましょう。

Bナットをレンチを使って対角線状に締めていく。回らなくなったとこで軽くトントンと叩くぐらいで止める。(トルクレンチで締め付ける為、締め過ぎないようにする)

Cジャッキなどを下げ、タイヤを地面にわずかに接地させる。(完全に下までは降ろさない)

Dトルクレンチを使って規定トルクで締め付けを行なう。

以上が正しい締め付けの手順となりますので参考に。
トルクレンチを買うのがもったいないという方は、タイヤ交換後、お近くの整備工場やカー用品店などでトルクレンチでの締め付け確認を依頼すればよろしいかと思います。(お金を取られたりってことはまずないと思います。)
posted by リョウ at 00:27| Comment(0) | タイヤ・ホイール | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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