2011年12月10日

カーバッテリーの知識〜点検から購入まで〜





車のバッテリーはその名のとおり電池の役割を担っており、普段の生活でも電化製品の電池が切れると電源が入らなくなって使えなったりしますよね?
車のバッテリーもそれと同じで、だんだんと消耗していき完全にダメになる(放電してしまう)とエンジンすら掛からない状態になってしまいます。(これがバッテリー上がりと呼ばれる状態です。)
JAFなどのロードサービスでも毎年、1番多いのがこのバッテリー上がりによる出動だそうです。
バッテリーの一般的な交換目安としては、2〜3年と言われていますが、バッテリーに関してはそのバッテリーの性能、日頃のメンテナンス、その車の普段の使用状況、その年の気候(気温)、電装品などの使用状況などたくさんの要因によって劣化スピードが変化しますので、あくまで目安でとしか言えません。
例えば、同じバッテリーでも買って1年でダメになる場合もあれば、5年以上経っても元気な場合もあったりします。
バッテリーに関しては、目視で弱っているかどうかを確認するのが難しく、外観での判断材料もないことはないですが、それだけではどこまで弱っているかの判断は出来ないですし、一般的に整備工場やガソリンスタンドなどのお店が常備しているバッテリーのテスターで点検してもらうのが1番確実だと思います。
とりあえず、外観での判断材料を挙げておきます。
・バッテリーの横が膨張してきている。
・バッテリーのマイナス端子の周りに青白い粉が付着している。(バッテリー液(希硫酸)が吹き出して乾燥したもので端子の接触不良が起きやすくなります。)
・バッテリーの液量が少なくなっている。
と言ったところですが、この症状が出ているからと言って必ず弱っているとは限りません。粉が吹いているのをキレイにして、接点不良がないようにしてあげたり、液量が減っていてもすぐに補充を行なえば問題ありません。問題はこの状態を放置しておくこと、気付くのが遅れることであり、バッテリーの劣化が早くなります。
内部の情報は目視ではわかりませんので、オイル交換の際でも一緒に点検を依頼してこまめに点検をするようにしましょう。

先ほどもバッテリーの劣化スピードはたくさんの要因によって変わると申し上げましたが、一つずつ解説していきたいと思います。

・バッテリー性能
市販の乾電池でも、100均で売っている安物の電池と一流メーカーが出しているちょっと値段の張る乾電池では使用時のパワーや電池の寿命も違ったりしますよね。
これと同じく、車のバッテリーにもたくさんの種類のバッテリーが販売されており、それぞれ性能が違います。詳しくは後ほどのバッテリーの選び方で説明いたしますが、この性能差によって寿命も違ってきたりします。

・日頃のメンテナンス
バッテリーの外観チェックの部分でも説明しましたので、大まかな部分は省きますが例えばバッテリーの液量が減った状態になると内部の極板がむき出しになってしまい、極板が劣化していきます。
これを防ぐ為に、液量が減っていた際は補充が必要になります。
また、最近ではメンテナンスフリーと呼ばれる補充の必要がない、密封タイプのバッテリーも多数販売されていますのでそちらですと液量点検などのメンテナンスが省けて楽です。

・その車の使用状況
車には、オルタネーターと呼ばれる発電機が付いており、その部品が発電を行なうことによりバッテリーの充電も行なわれており、走行中もバッテリーが上がることなく走り続けることが出来ます。
ですが、短い距離の移動やエンジンを切って掛けてを何回も繰り返すような移動が多い場合、放電した量に対して、充電が充分に行なえずそれによってバッテリー上がりを起こしたり、弱りを早めたりする可能性もあります。また、今までの車両が常に発電機を作動させていたのに対し、最近のエコカーなどに多い充電制御車と呼ばれる車両では、発電機によるバッテリーへの充電を必要がない時は発電機を止め、エンジンへの負荷を減らして低燃費性の向上を図っています。
しかし、これにより今まで以上にバッテリー自体への負担は大きくなり、こういった車にはより耐久性の高いバッテリーが必要とされるようになってきました。

・その年の気候(気温)
バッテリーは寒さに弱いのです。
しかしバッテリー上がりの多くは、寒い冬場以外にも暑い夏場などにも発生します。
ではなぜ夏場にバッテリーが弱りやすいのか?
夏の場合は暑さが直接バッテリーに影響を及ぼしてトラブルを起こすわけではありません。
むしろバッテリーは、暑いほど内部の化学反応が起こりやすく、冬に比べてエンジンの始動性が良くなります。
ですが夏場は、暑さににより車内でエアコンを使う機会が増えバッテリーに大きな負担が掛かります。また夏場は遠出する方も多く、お盆など渋滞に遭遇する確率も増え、発電量に対して充電がしっかり出来ていない状態が続きバッテリー上がりなどに繋がります。
逆に冬場は寒さ自体によるバッテリーの性能低下や夏場同様エアコンの使用による負荷増大からバッテリー上がりが頻発します。
ですので猛暑日や寒い日が長く続いた年は、人間同様それだけバッテリーにも負担が掛かっているということです。

・電装品の使用状況
車には、ナビやオーディオ、レーダー、ETCなどたくさんの便利な電装品がありますよね。
皆さんはどれぐらいこういった電装品を車に付けられていますか?
電装品は、電気により稼動していますのでその分、やはりバッテリーにも負担が掛かってきます。
レーダー1つやETC1つとかぐらいではそこまで大きな影響はないかと思いますが、例えばオーディオにこっている方でモニターをたくさん付けている車やサブウーファーやアンプを搭載している車などたくさん電装品が付いていたり、消費電力の大きい電装品が付いている車ではバッテリーへの負担量も変わってきたりしますので注意が必要です。

「バッテリーが弱ってくるとエンジンの掛かりが弱くなるのですぐにわかる!」と言われる方もおられますが、最近のバッテリーは性能が上がったことにより、寿命ギリギリまで性能を維持しようとしますので昔のバッテリーに比べ、そういった症状が出ずに突然上がったりなんてこともあったりしますので注意が必要です。

次に交換の際のバッテリーの購入・選び方について説明します。
バッテリーは全ての車に同じバッテリーが付いているわけではありません。
ですので、まずは自分の車にどんなバッテリーが付いているを確認しましょう。
バッテリーは、一般的な乗用車ですとボンネットを開けるとエンジンルーム内に付いていることが多いです。中には車内のシート下やトランクルーム内に付いていたりする車種もありますが。
バッテリーが見つかったら、上の蓋の部分を見てみましょう。
そこに
例えば40B19Lと言った数字や記号が書いてありませんか?
知らない方はパッと見ただけではこの記号が何を表しているかわからないと思いますので説明していきたいと思います。

40 B 19 L
@ A B C
まず@の40という数字の部分ですが、この数字はそのバッテリーの性能ランクを表しており、この数字が大きくなればなるほど高性能のバッテリーということになり、パワーも発揮してくれますし、長持ちしやすいバッテリーになります。

次にAのBという記号ですが、これはバッテリーの高さと横幅をアルファベットのA〜H(Cは除く)に分けて区分したものであり、Aの部分のアルファベットが同じであれば高さと横幅が同じということになります。(一般的な国産乗用車であればA、B、Dがほとんどです。)

次は、Bの19という数字ですが、これはバッテリーの長さを表しています。(cm)
主にAとBを合わせて見ることが多く、一般的な乗用車バッテリーであれば
・A19(軽トラなど)
・B19
・B20
・B24
・D23
・D26
・D31
に分類されます。
バッテリーが収まるサイズがあれば、一つ上のサイズを付けたりすること(B19からB24やD26からD31など)も可能ですが、Aの記号が違うバッテリーの場合、端子の形状や太さも変わってきますし、高さも変わりますので、今付いている端子やステーではそのまま取り付けることが出来なくなります。

最後にCのLという記号ですが、これは端子の位置を表しており端子を手前側に見てマイナス端子が左側(Left)にあればL、右側(Right)に付いていればRと表記されています。
車載状態では、端子が奥側に付いていることが多いので僕の場合は、逆に端子を奥側に見てプラス端子がどちらに付いているかで判断することが多いですが。
基本的に、書いてある記号が読み取れれば確認する必要はないですが、車載状態だとステーなどで隠れて記号の部分が読めない場合もありますので(⌒_⌒;

   奥
|+  −|
|     |
  手前


例えば、上の状態ですと、+端子が奥側に見て左側にありますのでL(Left)ということになります。
以上のことを踏まえ、バッテリーを選ぶ際の手順としては、
1、適合表、または現車でバッテリーサイズを確認する
2、基本的にA、B、Cの数字、記号が同じ物を選ぶ
3、@の性能ランクを自分の車にあったものを選ぶ。
電装品をたくさん付けている、普段あまり乗らないなどバッテリーが弱りやすい環境にある方やまだまだ今の車に乗り続けるつもりの方などは現在(標準)のバッテリーより数字の大きいものを選ぶとよいでしょう。また、液量チェックなどのメンテナンスが面倒だという方は、先ほども挙げたメンテナンスフリータイプがオススメです。
バッテリーは、基本的に新品であれば保証が付いていおり、その保証期間も参考に入れて選びましょう。(保証期間=それだけバッテリーが持つという意味ではないので注意。あくまで保証期間内にバッテリー自体に異常があった場合のみ新品交換などの保証が効きます。ライトの付けっ放しで上がってしまった場合や車側に異常があり、上がってたしまった場合や単純に劣化して弱ってしまったバッテリーなどは新品交換などの保証は対象外です。)
逆にサイズさえ合っていれば今、付いているバッテリーより数字の低い物を選ぶことも可能ですが、その場合、標準のバッテリー弱りが早くなったり、バッテリーの異常があっても保証の対象外になる場合もありますので注意が必要です。
もうすぐ乗り換える予定、また弱ったらその時考えるという方であればそれでも構いませんが、そうでなければ目先の金額にとらわれて、ケチらずに最低でも今と同じ(標準)もしくはそれ以上の性能のバッテリーを装着することをオススメします。
先ほども紹介しましたが「充電制御車」と呼ばれる車には、そのシステムに対応出来る高性能な(充電回復性能の高い)バッテリーが必要になってきます。最近のバッテリーであれば、専用バッテリーやパッケージなどに「充電制御システム対応」などと表記されているバッテリーが販売されていますのでそちらから選ぶようにしましょう。充電制御車にシステム非対応の安物のバッテリーを付けてしまうと装着して、1年も経たない内にバッテリー上がりが多発したり、自分で選んで買った場合などお店側の販売ミスなどでない限りは保証が効かずまたすぐに新しいバッテリーを購入するハメになったります。

では、自分の車が充電制御システムが付いている車なのか知る為にはどうすればいいのか?
判断基準としては、
・バッテリーメーカーのサイトなどの適合表で確認
充電制御車向けのバッテリーを開発しているメーカーであれば、サイト上で対応車種一覧などを載せていたりしますので、覗いてみましょう。

・車のバッテリーを確認する
専用バッテリーが搭載されており、バッテリー表面に専用バッテリーを使用くださいと言った注意書きがしてあったりします。(最近の日産車など)
また、バッテリーのマイナス端子のケーブルに黒いユニットが付いている車なども充電制御車です。
(メーカーによって付いてない場合もあるので、付いてないからと言って充電制御車ではないとは限りません。)

・車のリアガラスに貼ってあるステッカーを確認する。
最近の車ですとリアガラスに低排出ガス車と書かれた☆の入ったステッカーが貼られていますよね?
この☆の数が4つ付いている車は充電制御車の可能性が高いです。

・車検証(型式)を確認する
車検証や車体に付いている型式などが記載されたスカッフプレートを見ると
最近の車ですと、
「DBA-〇〇〇」
「CBA-〇〇〇」
と記載されている車が多いです。
もしこの「DBA」もしくは「CBA」と記載されている車ですと充電制御車の可能性が高いです。

以上の4つを活用しつつ、自分の車が充電制御車かどうか確認しておきましょう。

今からの時期、どんどん気温も下がってきますし、皆さんも冬場のバッテリートラブルに備えて、事前に点検や交換などしっかりと対策をしておきましょう。



posted by リョウ at 01:58| Comment(0) | バッテリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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