2011年12月11日

冷却水の基礎知識〜役割と交換目安〜

冷却水の役割
冷却水とはエンジンを冷却する役割を持つ液体の総称であり、ロングライフクーラント(略してLLCやクーラント液)、ラジエーター液、不凍液などと呼ばれる冷却専用の液体が一般的ですが、ただの水道水でも冷却効果はありますので冷却水に含まれます。
エンジンオイルの役割の部分でも説明しましたが、エンジン内部は、金属部品同士の摩擦や燃焼による熱が発生し、非常に高温になります。それを冷却しないと、当然どんどん温度が上昇していき、熱によるエンジンの性能の低下、最悪エンジンの変形が起き、手遅れの場合エンジンがダメになってしまいます。
この状態を「オーバーヒート」と呼びます。
車のメーターに付いている水温計なども正常な状態であれば、普段は上がっても針が真ん中より少し上ぐらいまでですが、オーバーヒート状態になると針が1番上まで上がってきてしまいます。

では、なぜオーバーヒートは起きるのか?
正常な状態では、冷却水がエンジン周りを循環しており、エンジンの冷却を行なっていますが、例えば冷却水の量が少なくなっていたり、冷却水自体が劣化し、性能が落ちている場合しっかり冷却が行なえなくなり、オーバーヒートに繋がります。
若干、規定値より少ないくらいや、色がにごってきているくらいでは、オーバーヒートになることはあまりありませんが、例えば冷却水がどこかから漏れていて大量に量が減っている状態やラジエーター内にサビなどが発生していて著しく冷却水が汚れている場合などはオーバーヒートする可能性が高くなります。
よく「水道水を入れとけば問題ない」と言われる方もおられますが、確かに冷却の役割を果たすだけなら普通の水道水を入れておけば特に問題はありません。
しかし、水道水にはLLCなど車の冷却専用に設計されたもの違い、防錆、凍結防止などの効果はありません。
ですので水道水をずっと入れた状態ですとラジエーター内にサビが発生し、先ほども挙げたようにオーバーヒートの原因となりますし、サビが発生してしまった場合は冷却水を交換したり、洗浄したぐらいではサビはなくなりませんし、ラジエーターまるごと交換など余計な出費に繋がります。
また冬場などは、水道水だと当然気温が0℃(以下)になると凍結する危険性もあります。
あくまで応急的に補充する場合とかでしたら、水道水でも構わないですが、基本的には市販されている車専用の冷却水を使用するようにしましょう。

冷却水の交換サイクル
冷却水はどれくらいのサイクルで交換すればいいのか?(水は論外として省きます。)
一般的には、LLCの交換サイクルは2、3年ごとが目安と言われています。
しかし、最近ではSLLC(スーパーロングライフクーラント)と呼ばれる、さらに高寿命の冷却水を採用している車が増えてきており、こちらの交換サイクルはメーカーによっても推奨サイクルが若干違ったりしますが、約10年が目安と言われいます。(それ以前に乗り換えるという方は交換の必要がないということですね。笑)
しかし、LLCの販売メーカーいわく元からSLLCが入っている車種以外にもSLLCを入れることは可能ですが、交換サイクルは今までと同じく2、3年ごとになるそうです。車の構造自体に違いがあるということでしょうか・・・。
SLLCは交換自体は10年近く必要がありませんが、その間に量が減ったりすることはありますので補充は必要になります。

冷却水の選び方
冷却水の売り場などを見ると、様々な色をした冷却水が置いてあると思います。
一般的には、
LLC(赤、緑)
SLLC(青、ピンク)
欧州車専用クーラント(黄色)
が置いてあり、LLCとSLLCは色が2種類に分かれていますが、これはメーカーごとによって使用している種類が違う為です。LLC(赤)、SLLC(ピンク)が主にトヨタ、レクサス、ダイハツで、LLC(緑)、SLLC(青)がその他のメーカーとなっています。
しかし実際のところ、色が違うだけで中身はまったく同じものであり、どちらの色を使っても問題はありません。




posted by リョウ at 02:09| Comment(0) | 冷却水 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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